人間の歯は、エナメル質、象牙質、セメント質という組織でできています。
エナメル質は歯の一番表面をおおっている体の中でもっとも硬い組織です。
象牙質はエナメル質の下にあり、歯の大部分を占めています。
セメント質は、象牙質の歯肉の下に埋まっている部分をおおう組織です。
この3つの組織の中心に、神経や血管などが通っている歯髄があります。
歯を支えている骨を歯槽骨、歯槽骨をおおっている歯茎の部分を歯肉、セメント質と歯槽骨の間にある線維性の組織を歯根膜といいます。
黄色や茶色などに歯が変色する原因には、外因性のものと内因性のものがあります。
外因性の原因とは、コーヒー、紅茶、赤ワインなどの飲食物の色素や、タバコのヤニなどです。
これらが歯の表面に付着しているだけなら、ていねいな歯磨きや歯医者さんでのクリーニングできれいになります。
しかし、タバコなどを日常的に多量に摂取していると、歯の表面のエナメル質に浸透し、歯の内部まで色素が入り込んで変色してしまいます。
そうなると、ホワイトニングという歯を漂白する治療をしないと着色はとれません。
ほかにも、歯が変色する外因性の原因として、虫歯、虫歯治療に使われた金属の詰め物、歯の磨きすぎによってエナメル質が薄くなること、お酢など酸性物質の摂りすぎによってエナメル質が溶けてしまうこと、虫歯や外傷によって歯髄が壊死してしまうこと、などが挙げられます。
内因性の原因は、テトラサイクリンという抗生物質によるものがもっとも多いといわれています。
これは昭和40年代に多く処方されていた薬で、妊娠中や生後8ヵ月頃までの歯の形成期にこの薬を使用していた場合、歯の変色がみられます。
変色は、歯全体が薄い黄色か茶色、または灰色に変色した第1度の軽いものから、変色の度合いが強く、はっきりした縞模様が出ている第4度まであり、第2度ぐらいまでならホワイトニングの効果が期待できます。
そのほか、内因性の原因として、加齢、先天性代謝異常によるもの、遺伝性の病気によるもの、歯の形成期にフッ素を過剰摂取したこと、などがあげられます。
歯のクリーニングでは、エナメル質より下に染み込んだ色素は落ちません。そんなときはホワイトニングがおすすめです。
ホワイトニングとは、薬剤を歯の表面に塗布して歯を漂白する方法で、歯医者さんで処置してもらうオフィスホワイトニングと自宅でできるホームホワイトニングがあります。
オフィスホワイトニングは、短期間で歯を白くしたいとか、自分でやるのが面倒だという人に向いています。1回約1時間の治療で歯が白くなるブライトスマイルなどいくつかの方法がありますが、治療法や個人差によっては効果があまり期待できないこともあります。
そのため、治療を始める前に歯医者さんとよく相談しましょう。
歯ブラシは、毛の部分が歯2本分ぐらいの長さ、3列になったものがおすすめです。硬さは、やや柔らかめのものがいいでしょう。
歯の表面の汚れを落とすには、歯ブラシの毛先を歯に直角にあて、上下に動かしながら磨きます。汚れが届きにくい所は歯ブラシを縦や横に持ち変え、奥歯などは軽くかき出すような感じで磨きましょう。
一度、磨いた後に市販の「歯垢染め出し剤」を使って磨き残しがないかどうかチェックし、赤く染まった部分がなくなるように磨くと、自分にあった磨き方が自然と身についてきます。
毎食後歯を磨いていても、忙しい朝などはつい雑になりがち。
一日に一度でいいので、確実に汚れが落ちるように丁寧に磨くことが大切です。